日本口腔インプラント学会・認定講習会(旧名:100時間コース)

(公益社団法人)日本口腔インプラント学会・認定講習会
(旧名:100時間コ-ス・学会認定資格取得の為の講習会)

*このコースを受講すれば直ちに学会の専修医・専門医になれるということではありません。
 受験資格の一部が満たされるということです。ご注意ください。
*2019年,日本歯科専門医機構が第三者機関として設立されたのに伴い、(公社)日本口腔インプラント学会は、厚労省認可の広告可能なインプラント歯科専門医(仮称)を(公社)日本顎顔面インプラント学会と共同提出し,両学会と専門医機構において現在協議を行っています。
 その場において、新専門医取得の要件にこの日本全国の臨床系研修施設で開催されている認定講習会(旧名;100時間コース)がどのような形で係わってくるのかは現在のところ不明です。

公社)日本口腔インプラント学会・認定講習会
愛知インプラントインスティチュート(旧名:愛知インプラントセンタ-)

・第34期 インプラント認定講習会(100時間コ-ス)(受付中/定員10名前後)

3/8現在11名の参加者です。
実習の関係上、隣の席を1席空けます。
あと、2名であれば受け入れ可能です。

2024年4月~11月
第34期 全8回 スケジュール・予定
第1回 2024年4月20日(土)・21日(日)
第2回 5月25日(土)・26日(日)
第3回 6月22日(土)・23日(日)
第4回 7月20日(土)・21日(日)
第5回 8月24日(土)・25日(日)
第6回 9月28日 (土)・29日(日)
第7回 10月26日(土)・27日(日)
第8回 11月23日(土)・24日(日)
   土曜日:午後2時~午後7時
   日曜日:午前9時00分~午後5時00分
《研修会場》愛知インプラントインスティチュート研修会場(堀田歯科東隣り)
***但し、学会などの理由で、日程の変更がありえます。
その場合、できるだけ、早くお知らせしますのでよろしくお願いします。***

講習会費は、土日、一回で税込み10万円です。
都合で、土または日のみの出席は、半分の5万円です。
また、参加できなかった回は、2025年4月スタートの35期に参加できます。
参加費は、事前に集めることはしません。
当日徴収です。
途中でやめるのもご自由です。
【材料・器具代】
豚顎:1500円×3顎=4500円(原価)
インプラント実習模型:18,360円(税込み・原価)
プロビジョナル実習材料代:8,960円(原価)
 上記、別途必要です。

【申し込み方法】* E-メール、fax、電話にて申し込んでください。
* (氏名、住所、電話番号をお知らせ下さい。)
〒463-0073
  名古屋市守山区守牧町13番地 堀田歯科内
   愛知インプラントインスティチュート 
    e-mail: hotta-dc@ff.iij4u.or.jp
     tel:052-792-5843(専用) 
     fax:052-792-3425


研修会場

《筆頭講師》 堀田康記
 ・日本口腔インプラント学会指導医・専門医
 ・アメリカンボード認定 (米国専門医認定機構)
      インプラント歯科専門医 (DABOI/ID)
 (Diplomate of American Board of Oral Implantology / Implant Dentistry) 
 ・アメリカ口腔インプラント学会指導医(FAAID)
        (Fellow of American Academy of Implant Dentistry)
 ・愛知インプラントインスティチュート・施設長


アメリカンボード(米国専門医認定機構)とは?

《インストラクター/副施設長》
 伊藤幸司  
 ・日本口腔インプラント学会指導医・専門医
 ・アメリカ口腔インプラント学会フェロー
         (Fellow of AAID)
 小松晋一 
 ・日本口腔インプラント学会専門医
 ・アメリカ口腔インプラント学会アソシエートフェロー
  (Associate fellow of AAID)

 斉藤貴司
 ・日本口腔インプラント学会指導医・専門医
 ・アメリカ口腔インプラント学会フェロー
          (Fellow of AAID)

 寺本祐二
 ・日本口腔インプラント学会指導医・専門医


【100時間外来講師】

愛知学院大学・歯科理工学講座教授
   河合達志先生
     「インプラント材料学」

当会顧問弁護士
   池田桂子先生
「インフォームド・コンセント,同意書、契約書 」

愛知学院大学・口腔病理学講座教授
   前田初彦先生 
  「インプラントと病理組織」

川崎医科大学救急科
・日本救急医学会認定救急科専門医(医師) 
   堀田 敏弘 先生(医師)
     「救命救急講義・実習」

朝日大学歯学部歯科放射線学講座教授
   勝又 明敏 先生
     「口腔インプラント治療における画像診断の重要性」
     -CT検査の読像ポイント-

公立陶生病院 歯科口腔外科部長
   神谷 祐二 先生
  「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)について」

松本歯科大学歯周病学講座教授
   吉成 伸夫 先生
「安全なインプラント治療のための歯周病学」

愛知学院大学歯学部解剖学講座教授
   池田 やよい 先生
 「インプラント治療に必要な解剖学」

川崎医科大学救急科医長(講師)
 ・日本救急医学会認定救急科専門医
 ・日本航空医療学会認定指導医師
   高橋 治郎 先生(医師)
    「周術期管理のminimum requirementsと臨床薬理」

実習予定インプラントシステム 
 Strawman・SPI・アストラ

*オペ見は講習会の期間中随時。但し、内容については、患者さんによりますので未定です。

* 講師自身による実際の症例を口腔内写真、編集なしの手術ビデオをとうして講義されます。
* いかなるインプラント業者との関係、一切ありません。
 どのインプラントシステムが良いかという講義ではなく、インプラントはいかにあるべきかという観点に立った講義がなされます。

日本口腔インプラント学会では、専修医・専門医資格を得ようとする者は、日本口腔インプラント学会指定研修施設主催の認定講習会 (いわゆる100時間コ-ス)を受講することが義務づけられています。

****ビデオ録画、テ-プ録音ご遠慮下さい****

各回の研修内容予定
すべて、実際の臨床例の写真を使って講義されます。
**但し、進み具合により多少の前後の移動があります。**

【第1回】
*インプラント治療とは?
1.歯科インプラントの歴史。
2.天然歯と着脱式義歯の間のmissing linkを 埋めるインプラント治療の役割。
3.天然歯とインプラントの違いと、その利欠点。
 4.その違いが補綴物に与える影響とは?
 5.実際の症例を通して、インプラント治療でなにが可能か?
6.どのような症例が、インプラント治療に適しているのか?
7.どのような満足を患者さんにもたらすのか?
8.長期的な予後は?
9.メインテナンスは?

【第2回, 第4回, 第5回】
*外来講師による、インプラント治療に必要な基礎学問
 1.歯科インプラントに必要な基礎歯学。
・特に解剖学(Anatomy);インプラント植立に関して特に重要な解剖学的知識について。
・材料学(各種インプラント材料);現在使われているインプラント材料の歴史とその特性、注意事項。
・栄養学;リスクファクタ-としての喫煙、V.C.との関連。
・薬理学等、その他。
2.インプラントに関する社会歯科学
患者に対する説明の仕方とインフォ-ムドコンセント。
   契約書、同意書についての考え方等。
3.基本的な全身管理と救急処置・蘇生(Office Emergency).
術前の全身の評価、血圧、脈拍、血液検査、尿検査、心電図。
     静脈内鎮静法。
 4. 手術用モニタ-の使用法。
5. PRP(Platelet Rich Plasma 多血小板血漿)
   a. PRPの基本概念。
   b. GBR法における、β-TCP、自家骨と     の併用について。
   c. 実際の臨床応用例。
6. PRF(Platelet Rich Fibrin)-CGF
    高濃縮血小板フィブリン
 PRR(Platelet Rich Plasma 多血小板血漿)・PRF(Platelet Rich Fibrin)の実際の作り方。デモ。

《実習》
・問診等の初診時の予備診査とX線撮影、臨床検査法等の本診査。
・滅菌、及び消毒法、器具の取り扱い方等。
・全身管理実習
  血圧測定、血液検査、尿検査等。静脈確保。
手術モニタ-機器の実際の使用法。
自動血圧計、心電図、パルスオキシメ-タ-。RPPの評価。
診断と適応症
1. 骨質の分類
    Lekholm and Zarb の分類、Misch 分類とそれぞれのインプラント適応症。
2. X線撮影、画像診断
   ・パノラマX線、デンタルX線写真。
3.CTのインプラントへの応用
・術前患者のCT画像を利用した、インプラントシュミレ-ションソフト(SIM/PLANT)による、植立位置・方向の決定と、インプラント植立部位の骨質診断.
・ダイナミックナビゲ-ションシステム/X-Guideのコンセプトと使い方。
・GBR後、骨新生の評価の手段としてのCT.
  4.残存天然歯の処置
    ・歯周病・歯周外科の基礎的知識。
・天然歯における生物学的幅径(Biologic width)
  5.インプラントにおける生物学的封鎖(Biologic seal)
  6.天然歯とインプラントの周囲組織の違い。
 ***第3回の実習の為の講義(インプラントに必要な手術概論)***
  7. 基本的な外科手技としての切開・縫合について(講義)。
・ 切開線の設定、各種縫合の仕方と利欠点。
・ 各種縫合糸の特徴と利欠点。
  8.インプラント手術に必要な基本的歯周外科について(講義)。
《実習》
 ・歯周外科器具の説明とその取り扱い方等

【第3回】
*インプラントに必要な歯周外科実習(土・日曜ともすべての時間が実習となります)。
1.基本的な外科手技としての切開・縫合につ  いて(実習)。
  切開線の設定、各種縫合の仕方と利欠点。
2.インプラント手術に必要な基本的歯周外   科について(実習)。
    *残存天然歯の処置。
      フラップオペ(Flap Surgery).
*インプラントのアッバットメント周囲の歯肉の厚みのコントロ-ル。ウェッジオペ(Wedge Operation)
*インプラントヘッド周囲に充分な、いわゆる付着歯肉の幅を得るための手術。
 ・歯肉歯槽粘膜手術(Mucogingival Surgery)
   歯肉弁根尖側移動術(Apically Positioned Flap Operation)
   口腔前提拡張術(Vestibular Extension)
   遊離歯肉移植術(Free Soft-Tissue Autograft)
*GBR法や抜歯直後インプラント部で、手術部位を緊張なく歯肉弁で閉鎖する方法。
歯肉弁側方移動手術
骨膜切離による歯肉弁歯冠側伸展手術。
     Sliding Palatal Flap Ope.
 《実習》
・ 豚の顎骨を用いて、上記の手術法の実習。

【第6~8回】
*歯牙移植、歯内骨内インプラント、ブレ-ドインプラント、ル-トフォ-ム(歯根型)インプラント。
1.歯牙移植・再植。
   他家移植の歴史と問題点。
   自家移植(生着とアンキロ-シス)。
2.歯内骨内インプラント(Endodontic Stabilizer)の適応症と方法。
     歯冠・歯根長比の改善。
 非観血型手術の問題点。
      観血型手術、特に歯根端切除手術との併用について。
3.ブレ-ドインプラント(Blade/Plate Implant)の歴史、その適応症、方法と利欠点。
Fibro-osseous integration の概念とは? その支持様式の基本的な考え方。
     長期間(10年以上)良好な経過を示す症例から学ぶもの。
4.ル-トフォ-ム(歯根型)インプラントの外形(形態)の基本的な考え方。
・ どのような形態(外形)が望ましいのか? 直径は?長さは?
・ スクリュ-の形態、ピッチ幅、溝の深さはどうあるべきか?
・ 骨質とスクリュ-の形態との関係は?
・ インプラント表面性状の違いと負担能力の関係は?
・ インプラント頚部に見られる骨吸収を防ぐには?
    ストレス学説、歯周病学説(インプラント周囲炎)の論争とは?
 《実習》
・プラスチック模型によるル-トフォ-ムイン プラントの植立実習

*各種インプラントの各論
1.ル-トフォ-ム(歯根型)インプラント
・日本におけるル-トフォ-ムインプラントの歴史。
 京セラ・バイオセラムインプラント(Bioceram)について。
 ・オセオインテグレ-ションの概念 (Concept of Osseo-integration)。
 ・各種形態の設計概念と適応症、利欠点。
   ①スクリュ-タイプ(ネジ型):ITI・BONEFIT充実スクリュ-、ブロンネンマルクなどの設計思想。
   ②プレスフィット(シリンダ-)タイプ(非ネジ型)IMZ、インテグラルなどの設計思想。
   ③ハロ-バスケットタイプ(Hollow basket type):ITI-BONEFIT・ハロ-バスケットの設計思想。
   ④インプラント本体とアバトメントの各種連結様式とその利欠点。
・各種表面性状の設計概念と適応症、利欠点。
   ①ハイドロオキシアパタイトコ-ティング(HA coating)
    バイオインテグレ-ション( Bio-integration)の概念。
   ②非ハイドロオキシアパタイトコ-ティング(Non-HA coating)
チタン表面のサンドブラスト・エッチング処理
   ③チタンプラズマスプレ- (Titanium Plasma Spray (TPS) coating)
2.各種インプラント術式 
3.無歯顎(特に下顎)における前歯部インプラント支持のオ-バ-デンチャ-の設計・各種バ-の基本概念。          ・前歯部に何本インプラントは必要か? また植立位置は?
・各種バ-(bar)の断面の形態と適応症、利欠点。
・前歯部インプラント支持のオ-バ-デンチャ-の形態と咬合の与え方。

《実習》
・プラスチック模型によるル-トフォ-ムインプラントの植立実習。
  
*インプラントにおけるGBR法(骨誘導再生法)について。
 1.GBR法(Guided Bone Regeneration Technique)の基本的概念。
・抜歯直後(同日)にインプラントを植立する場合のGBR法。
・抜歯後、3~4週待ってからGBRをして、さらに6か月待ってからインプラントを埋入する場合。
2.各種骨補填材の評価とその使用法。
3.各種バリヤ-としての膜の種類・その特性と利欠点・使用法。
  ・非吸収性メンブレン
  ORE-TEX(ゴアテックス)膜など。
 ・吸収性メンブレン
   各種吸収性メンブレンの特性と使用法。
4.チタンメッシュを用いたGBR法。
5.不良インプラントの撤去後のリカバリ-としてのGBR法。
 ・不良インプラント撤去後の骨欠損の再生と再インプラント。
6.自家骨移植
・自家骨切削粉(bone-dust, bone-slurry)を利用したGBR法。
・オトガイ部、臼後三角部、上顎結節などから の自家骨採取によるGBR法。
*Immediate Placement とImmediate Loading について。
1. 適応症とそのリスク。
2. HDD(Horizontal Defect Dimension)をどう考えるのか?
*リッジ・エクスパンション(歯槽骨側方拡大手術)について。
1. 適応症、使用器具と注意事項。
2. 頬舌幅がきわめて薄い症例に対するsplit crest techniqueの手順とその実際の臨床応用例。
《実習》
・プラスチック模型によるル-トフォ-ムイン プラントの植立実習。
    
*アドバンステクニック(上顎洞底挙上法、歯槽骨延長法、骨膜下インプラント)
 1.上顎洞底挙上法(Sinus elevation technique).
・歴史とその術式。
・上顎洞底から歯槽骨頂までの距離による術式の選択。
  側方(外側)から上顎洞にアクセスする方法。(Sinus elevation/Lateral approach)
  歯槽頂からアクセスする方法。(Sinus elevation/Vertical approach/Dr. SummersのOsteotome Technique)
・上顎洞底に用いる骨補填材の種類とその考え方。
・上部構造の選択と咬合の与え方。
 2.歯槽骨延長法(仮骨延長法)Distraction Osteogenesis
・必要器具。
・実際の臨床例と、注意事項について。
3. 骨膜下インプラント(Subperiosteal Implant)。
・歴史としての骨膜下インプラント、著しく吸収した顎堤に対する設計とその術式。
・骨膜下インプラントの支持様式。つり下げ効果とは?
・各種骨膜下インプラント
  Tripodial Subperiosteal implant とは?
・長期(10年以上)、良好な経過例から学ぶもの。
・なぜ、近年敬遠されるのか? メインテナンスの難しさとその限界。 
《実習》
・プラスチック模型によるル-トフォ-ムインプラントの植立実習。

 1.インプラントの診断と治療方針の総括。
 2.上部構造の設計
天然歯列の補綴とインプラント補綴の基本的な考え方、総括。
・どんな咬合様式を選択するのか?
・天然歯とインプラント支台の連結の是非。
・上部構造は、ネジ止めかセメント合着か?その利欠点とリスク。
 3.インプラント上部構造の基本的考え方・種類。
・精密アタッチメント、テレスコ-プシステム導入による術者可撤式上部構造とその利欠点。
・咬合(Occlusion)のマネ-ジメント。
 4.半調節性咬合器の使用法。
・Face bow の取扱い方、Check bite、咬合器へのMounting。
・ インプラント上部構造の製作法、オクル-ザルコンタクトの与え方。
  5.メインテナンス
  6.Implantitis に対するリカバリ-法


*第1回から第8回まで通して出席していただくのが原則ですが、回を選択して出席することも可能です。
*各社インプラント模型実習の順序は、器材準備の都合で変更される場合があります。
* 欠席される場合は、次のコ-スで補講を受けることは可能です。
但し、進み具合により講義が多少前後するかもしれません。
* 都合により土曜日あるいは日曜日のみ出席の場合は、半分の5万円で結構です。
〒463-0073  名古屋市守山区守牧町13番地 堀田歯科(内)
        愛知インプラントインスティチュート
 tel:052-792-5843(専用)
 fax:052-792-3425
  https://www.hotta-dc.com

**その他、実習で使用する縫合糸代などが各自必要です。